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朝から大学の図書館の暗い地下室で分厚い本を並べていた。
ゼミでの報告のための準備である。
僕は大学で日本史学というのを専攻していて、近世、つまり江戸時代のゼミに所属することになった。
ゼミとは少人数で討議形式で行う講義、またはその講義を行うメンバーを指す。
僕のゼミは20人くらいが所属している。多分。(まだ、全員は知らない)
そこで今週報告を行う。
朝から暗い地下室で分厚い本を広げていたのもそのせいである。
陰鬱な言葉のイメージとは裏腹に結構楽しい。
実際、今日は三つの授業があったが全部ほっぽり出して地下室にいた。
なんか、その時代の人が史料を通して立体的になっていくのが面白いというか、楽しい。
めちゃくちゃたくさんの人が亡くなってたくさんの人が苦労した地震だからこんなことを言うのも不謹慎だけど。
こんな風に行動した、とか、こうやって逃げたとか見てると人々が浮かび上がってくる。
あと、色々調べていくと史料と論文が繋がったりして、それは当たり前のことなんだけど、すごく気持ちいい。
自分のやってることは間違ってないとか言われてるみたいな。
受験生の時、日本史を学びたい、と思ったその感情を今やっと思い出している。
色んな物事が繋がりあってるっていう感覚。当然のことなんだけど、今更のように新鮮さを覚えるし、感動する。
それは今生きていても同じ。色んなことは繋がってる。見えてないだけ。見てないだけ。
この繋がりを見つけるのは日本史じゃなくたって、西洋史だってアジア史だって出来たはずなんだけど、たまたま近くに日本史があって、熱心に指導して面白いって思わせた教師がいたんだよな。
このたまたまも繋がって今に至る。
ほんと、めんどくさいたまたまを選んじゃってんなー!!!!
もうどうしようもないくらいめんどくさくて、大変で、窮屈で、開放的で、愛おしくて、涙ぐましくて、清々しくて、あまずっぱくて、最高なんだよな。
ということで、ぐれーと・ぐれーと・ぐれーと。
はじめます!!!